

成長期のスポーツ腰痛が持つ「危険性」
スポーツに打ち込む10代にとって、練習後の疲労や筋肉痛は「頑張った証」かもしれません。しかし、もしその痛みが腰にあり、**「動くと痛い」「同じ動作を繰り返すと響く」**といった特徴を持っているなら、それは単なる筋肉痛や成長痛として片付けてはいけません。
10代は体が急速に成長する時期であり、骨や筋肉のバランスが崩れやすい不安定な状態にあります。ここに、特定のスポーツ動作による過度な負荷(オーバーユース)が加わることで、大人とは異なる深刻な腰のケガを引き起こしやすいのです。特に野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール、体操などの体をひねったり、ジャンプしたりする動作が多い競技では、腰椎に大きな負担がかかります。
このブログでは、10代のスポーツ腰痛に潜む主な原因と、大切な競技生活を中断させないために、今日から取り組める実践的な予防・対策法を解説します。
🚨10代に特有のスポーツ腰痛:分離症と椎間板ヘルニア
10代のスポーツ選手に見られる慢性的な腰痛の多くは、以下の深刻な疾患である可能性があります。
1. 腰椎分離症
腰の骨(腰椎)の一部にひびが入ったり、疲労骨折を起こしたりする状態です。成長途中の軟らかい骨に、ジャンプの着地や、体をひねる動作(スイング、キック)が繰り返し加わることで発症します。
特徴的な症状: 体を反らす動作(例:野球の投球やバレーのアタック、サッカーのシュート)で強い痛みを感じます。初期段階では安静にすることで治癒する可能性がありますが、放置すると骨が分離したままになってしまうことがあります。
2. 腰椎椎間板ヘルニア
背骨のクッションの役割をしている椎間板が飛び出し、神経を圧迫する病態です。20代〜30代に多いイメージがありますが、激しい運動習慣がある10代にも発生します。
特徴的な症状: 腰の痛みだけでなく、**お尻から太ももの後ろ、ふくらはぎにかけての痛みや痺れ(坐骨神経痛)**が出ることがあります。前かがみになる姿勢や、長時間座っていることで痛みが増す傾向があります。
🩺見極めが重要!単なる筋肉痛ではないサイン
以下の症状が一つでも当てはまる場合は、**「練習を休む」**ことを最優先し、必ず整形外科を受診しましょう。
安静にしていても痛みが引かない
朝起きた時に腰がこわばっている
痛みが3日以上続く
体を反らすと、腰の中心付近に強い痛みがある
お尻や足に痛みや痺れがある
咳やくしゃみで腰に響く
💪パフォーマンスを落とさないための3つの対策
「練習を休むのが怖い」と感じるかもしれませんが、悪化させて長期離脱する方が大きな損失です。痛みが落ち着いた後に、再発防止のために以下の対策を徹底しましょう。
【柱1】体幹安定化トレーニング(インナーマッスル強化)
腰痛の多くは、体幹の深部にある筋肉(インナーマッスル)が弱いために、アウターマッスルや腰椎に過剰な負担がかかることで生じます。
ドローイン: 仰向けになり、息を吐きながらお腹をへこませた状態をキープするトレーニング。呼吸を続けながら10秒×10回行い、体幹を安定させる基本動作を身につけます。
プランク(体幹保持): 肘とつま先で体を支え、頭からかかとまで一直線になるように保持します。体幹がグラつかないように意識し、30秒×3セットを目指します。
【柱2】股関節と胸郭の柔軟性向上
スポーツ動作で腰に負担がかかる原因の一つは、股関節と背骨(胸郭)の動きの硬さです。股関節や胸郭がスムーズに動けば、腰へのねじれ負担が軽減されます。
股関節ストレッチ: 開脚や片足立ちでの膝回しなど、股関節周りの筋肉(特に腸腰筋やお尻)を重点的に伸ばします。
胸郭ストレッチ: 椅子に座って背もたれにもたれかかり、大きく体を反らしたり、腕を大きく回したりして、背中の柔軟性を高めます。
【柱3】練習後のクールダウンの徹底
激しい練習後には、必ずクールダウンとストレッチを行い、疲労をその日のうちにリセットすることが重要です。特に腰を曲げるストレッチだけでなく、腰に負担をかけない優しい体幹のストレッチを取り入れましょう。
🤝おわりに:未来の自分の体への責任
10代は一生モノの体を作る大切な時期です。スポーツを長く、楽しく続けるためには、痛みを我慢するのではなく、体の声を聞き、適切に対処することが最も重要です。
指導者や保護者とも相談し、**「休む勇気」と「治すための努力」**をもって、腰痛を乗り越え、最高のパフォーマンスを目指しましょう。
逆井駅前整体院(逆井駅前整骨院併設)
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